防災・防犯関連

高齢者世帯が増えるマンションにおいて、災害などに備えることは、喫緊の課題です。

より良いコミュニティ作りのきっかけとなります。是非取り組むべきです。

防災体制の全くないマンションにおいて、防災体制を構築するには、最低でも3年程度期間を必要とします。そのためには、理事会ではなく専門委員会を創設して継続して取り組む必要があります。

• 築20年で避難訓練も一度もしたことがないマンション
• 近年の異常気象に伴う集中豪雨にともなう洪水災害などの頻発
• マンション内の高齢者のみ世帯や高齢者単身世帯の増加

1. 相談を受けたマンション管理士は専門委員会の創設を提案
2. 通常総会で理事会への諮問機関として防災委員会創設を提案し承認
3. 委員を募集、マンション管理士自らも委員に応募
4. 数名の応募を受けて活動を開始

• 最低でも3年以上の継続活動が必要なことから専門委員会を創設したこと
• 理事会だけでなく、総会承認を得て、広く委員を公募したこと
• 活動を支援するためマンション管理士自ら委員に応募したこと

体制構築のため、防災意識を高めて防災活動への参加率を高める施策として、イベントを企画実施することから初めた

• 住民の防災意識は低い（防災委員会への応募も2，3名）
• せめて、10名以上の防災専門委員会参加が必要（各フロアに1人以上が望ましい）

1. 専門委員会でイベント内容の企画
2. 賞品付き防災クイズ、賞品付きマンション探検などを企画実施
3. 同時に防災委員会への委員募集告知

• いきなり、消防避難訓練実施などのイベント企画は行わない
• 地道に防災意識を高めることを優先した

居住者名簿の最新化を実施し、防災活動上必要不可欠な要支援者リスト作成した。

• 災害発生時に必要となる要支援者リストがなかった
• 居住者名簿内容も更新されていない

1. 他のマンションにおけるリスト・名簿の書式をサンプル提供した
2. このマンションで必要となる項目・書式を専門委員会で検討し、作成した
3. 理事会の承認を得て、全戸配布し、リストと名簿を作成した

• 個人情報保護の観点から、必要最低限の項目を検討
• 災害対応の観点から名簿提出の協力を訴求

将来に備えて、防災専門委員会より防火管理者講習会に複数人参加するようにした

• 現在の防火管理者は20年近く変更なく、実質的には機能していない状況

1. 防災専門委員会メンバーより複数人に講習会を受講してもらった
2. うち、1人を防火管理者に選任した
3. 防火管理者変更届け、防火管理計画作成を支援した

• 防災専門委員会の常設化を想定した防災体制つくり

防災避難訓練を企画して、実施した

• 防災避難訓練を実施したことがない

1. 他マンションにおける防災避難訓練実施要領資料の提供
2. 専門委員会にて消防署と連携して、避難訓練内容を検討作成
3. 専門委員会メンバーを中心として、避難訓練を実施

• 1人でも多くの住民が参加するすることに留意して企画内容を検討

防災備蓄品を整備する。いざという時に使えるように使い方を体験するイベントも同時に検討した。

防災備蓄品は必要なものが備蓄されてない、不足するものがあった

使い方を知らない人が多い

1. 現時点の備蓄品リストの作成と住民への広報
2. 住民アンケートの実施（必要なもの、拠出可能なもの）
3. 備蓄品の購入と備蓄品リストの住民への広報
4. 備蓄品の使い方等を体験するイベントの企画と実施

• 住民への広報を意識