公的年金を補完するのが個人年金保険です。公的年金の保険料の納付を優先して考えて下さい。個人年金保険の加入は主に老後の生活資金の確保が目的です。個人年金保険の種類や受け取り方、内容をよく確認し、ご自分のニーズにあった商品を選択することが重要です。
個人年金保険と変額個人年金保険の2種類があります。
個人年金保険は、契約時に定めた年齢から、決まった年金額(基本年金額)を受け取れる商品です。年金開始時に年金額が確定するものもあります。
一般的に、契約時に定められた利率(予定利率)などにより決められた基本年金を受け取ります。配当金により年金額が増額される場合があります。
変額個人年金保険とは、株式や債権を中心に資産を運用し、その運用実績によって年金額が増減する商品です。契約時に定めた年齢から年金を受け取れます。
通常、年金開始時に年金額は確定します。
据置期間中の運用実績によって将来の年金額が決まります。将来の年金受取り総額について、一時払い保険料分などを最低保証するものもあります。
一生涯受け取るタイプ(保証期間つき終身年金)と一定期間受け取るタイプ(確定年金)の2つに大別できます。
このタイプには、夫婦のどちらかが生存している限り年金を受け取れるタイプもあります。
一生涯受け取るタイプは公的年金などの不足を補う「上乗せ資金」に、一定期間受け取るタイプは公的年金開始までの「つなぎ資金」などに適しています。
年金受取開始前に死亡した時は「死亡給付金」が受け取れます。
個人年金保険の場合は、一般的に、死亡時点での払込保険料相当額を死亡給付金として受け取れます。
変額個人年金保険の場合は、通常、死亡日の積立金額(多くの商品では払込保険料の総額を最低保証)を受け取れます。