照明設備

照明器具は、10年~15年が耐用年数と言われています。

 

屋内使用であれば20年程度まで使用可能です。

 

一方電球の寿命は、

・白熱電球で1,000時間~3,000時間

・蛍光灯で6,000時間~12,000時間

・LEDで、20,000時間~40,000時間となります。

 

白熱電球は、急激な電圧変動や電流変動でも、寿命が短くなります。白熱電球では、ランプを付けたまま寿命を迎えることはあまりなく、多くは「電球に電源を入れた瞬間」の突入電流によって、フィラメントが焼き切れることによります。

電源をオンにした瞬間、突入電流が流れることでフィラメントに負担が掛かり、切れてしまうというものです。

 

蛍光灯の場合も、電子放出物質であるエミッタに突入電流が加えられると、消耗が促進されて寿命が短くなります。

頻繁に電源を入切する環境下では寿命が短くなることを考慮しなければいけません。

 

LED照明の場合は、入切に強いため、点滅回数によって寿命が左右されることがありませんので、頻繁にオンオフを繰り返す環境であれば、蛍光灯ではなくLED照明を選定することも考慮します。

 

価格は1万5千円~10万円前後です。

築20年超なら照明器具の交換とLED導入を検討してみて下さい

築20年超えでは、照明器具は経年劣化しています。

LED導入を検討する場合、照明器具の交換も含めて検討して下さい。

費用を浮かせようと、照明器具はそのままに、アダプターを付けて、電球だけLEDに交換するという考えもありますが、照明器具は10年ももたず、LED電球がつかなくなります。

 

また、交換する照明器具は一体型でなく、LEDの電球交換だけで済むものを選択しましょう。

 

最近はLED照明器具もLED電球も安くなり、導入費の償還年数は格段に短くなっています。

 

LED照明は発電量が少ない(熱くならない)ため、冷房効率が上がり、空調電気代を下げるメリットもあります。

電磁接触器など

マンションでは、階段、廊下、外灯等の照明は、共用電灯分電盤から配線され、階段室スイッチ、タイマーまたは自動点滅器等によって点滅されています。

 

分電盤には、配線用遮断器と自動点灯用の電磁接触器、タイマー、リモコンリレー等が取り付けられています。

照明点滅用の電磁接触器は、屋外の外壁等に取り付けた自動点滅器(EEスイッチ)、タイマーで制御されています。

 

■電磁接触器(写真黒色のもの)

電磁接触器の電磁コイルに電流が流れると、電磁リレーと同じように可動鉄片が磁力で、引き寄せられます。

 

■自動点滅器

周囲の明るさに応じて、照明器具のOn/Offを自動的に行う装置

 

■タイマー

設定時間に応じて、照明器具のOn/Offを自動的に行う装置

 

■安定器

安定器は、ランプ電流をランプに合った値に制御するとともに、ランプの点灯に必要な開始電圧と、電極に適正な予熱電圧を供給します。

このように、蛍光灯器具の心臓といえる安定器の良否は、蛍光ランプの効率、寿命等に直接影響します磁気回路式の安定器は、内蔵しているチョークコイルの巻線劣化、絶縁物の劣化による絶縁不良、コンデンサの劣化等が考えられます。

 

電子回路式の安定器は、磁気回路式安定器に含まれる機器類に加えて、半導体素子類の劣化が考えられます。

 

安定器は劣化することにより、異常振動、発熱、点灯不良、漏電等が発生します。

 

目視による診断では正常に見えたとしても、内部劣化が進行しています。特に長期間使用した安定器では、目視確認で異常を判断するのは困難なため、絶縁抵抗測定や、異音・異臭・発熱状況を確認することが重要です。