大阪ガスの供給規定によると、ガス配管の資産区分について、道路側の本支管および供給管は大阪ガス、敷地内の内側(内管)はガスメーターを除き、需要者の資産としています。
そして、敷地境界からガスメーターのガス流入側ガス栓までを灯外内管といい、ガスメーターから各戸内ガス栓までを灯内内管といいます。
マンションでは、灯外内管は共用部分、灯内内管は専有部分としています。
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「ガス管」に関しては、特にマンション側が保守対応することはありませんが、劣化に伴い交換が必要となります。
屋内ガス管の場合は、40年位の耐用年数となります。新しいガス管には下記のものが利用されます
「マイコンメーター」とは、ガスメーターに、マイコン制御器を組み込んだガス遮断機付きの安全機能をもった量測計器である。
震度5以上の地震を感知した時や、長時間に多量のガスの使用流量が認められた時および急激な使用量の増加、ガス圧の低下などの異常が発生した時に自動的にガスを遮断する機能を持っている。
電気のブレーカーと同じ役目を果たしているものです。
この機能が働いてガスが遮断された時は、ガスメーターのランプが点滅します。解除するには復旧作業を行う必要があります。
「ガス漏れ警報装置」とは、ガス漏れがあった際に、ランプとブザーで居住者に知らせるシステムです。
※1. 有効期限 5年劣化が進むと、過剰な感知をするようになります。
誤作動が多くなるような場合は 機器の交換時期です。
※2. 誤作動を起こしやすいケース・アルコールを使用した調理中 ・スプレー式殺虫剤 ・バルサン ・エアコン洗浄スプレーの使用
ガス給湯器」は、給水管から進入した水を熱交換器を通る際にバーナーの炎により瞬間的に沸かして、お湯を供給する専有部分の設備です。
尚、2000年に発売が開始された潜熱回収型給湯器(エコジョーズ)とは、これまでロスとなっていた排気の潜熱を利用することで、熱効率を従来の80%から95%を実現させ、さらに排気量も少なくした給湯器です。
耐用年数
給湯器の耐用年数は10年前後と言われています。10年を過ぎると、故障が出てくることが多く、また冬のトラブルが一番多いようです。一番使用する頻度が高い冬場に突然、給湯器が壊れるケースがあります。
給湯能力
給湯能力は「号」によって表示されます。これは、給水を25度上昇させた湯の1分あたりの湯量(リットル)を表します。たとえば、24号とは、給水器に 入ってくる水の温度15度の場合に40度(15度+25度)のお湯を1分間に24リットル供給できる能力のことをいいます。
32号 |
大家族や4か所以上で給湯が必要な場合 |
24号 | たっぷりお湯を使う4人程度の家庭。3か所で給湯が必要な場合 |
20号 | 2~3人の家庭。2~3か所で給湯が必要な場合 |
16号 | 2人程度の家庭。2か所の給湯が必要な場合 |
10号 | 単身者。1か所のみ給湯が必要 |
電気温水器は、温水器内に入った水をヒーターにより約85℃~90℃まで温め、保温されるものです。
使用する場合は混合水栓により適温にします。 電気温水器は、深夜電力(昼間の電気代の約1/3の料金)で沸かすので、燃料費としてはガス給湯器より割安になりますが、湯量に限界があるため使用途中で湯が切れる可能性があります。
また、湯を貯めておくことから、タンク内部が汚れやすく、定期的にメンテナンスが必要となります。
ガス会社が法令に基づいて、3年に一度、ガス設備のガスもれ検査と給排気設備(ガスふろがま・ガス湯沸器)の調査を行うものです。
調査費用は無料ですが、設備改善や修繕の必要がある場合、その費用は利用者の費用負担となります。