2017年1月1日から損害保険各社の地震保険が改訂されます。
現状、損害区分は「全損」「半損」「一部損」の3区分ですが、
「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4区分となります。
現行の「半損」を「大半損」と「小半損」に、2分割されます。
これは、現状で「一部損」と「半損」で保険金支払額が「5%」「50%」と10倍の違いなるという格差問題に対して、支払額を「5%」「30%」「60%」「100%」と緩やかにすると共に、保険金支払額を抑制する目的もあると思われます。
近年、保険金支払額が増大し、地震保険会計は苦しくなり、全国平均で19%の保険料引き上げが必要とされており、2017年1月1日以降の新規契約分から段階的に引き上げされる予定です。
ちなみに、管理組合が加入するマンション共用部分の地震保険付帯率は4割弱と低い水準にとどまっています。
理由は、保険料金が高いと思う管理組合が多いためと思われます。
損害区分 | 建物損害判定基準 | ⇒ | 損害区分 | 建物損害判定基準 |
半損 |
主要構造部の損害額が 時価額の20%以上50%未満 |
大半損 |
主要構造部の損害額が 時価額の40%以上50%未満 |
|
小半損 |
主要構造部の損害額が 時価額の20%以上40%未満 |
損害区分 | 支払保険金額 | ⇒ | 損害区分 | 支払保険金額 |
半損 | 地震保険金額の50% | 大半損 | 地震保険金額の60% | |
小半損 | 地震保険金額の30% |