雇用継続制度の努力義務化
65歳以降も働く人は、増えています。
高齢者雇用安定の改正で、昨年(2021年)4月からは、
70歳迄の就業機会確保が企業の努力義務ともなっています。
5種類の努力義務
①70歳までの定年引き上げ
②定年制の廃止
③70歳迄の継続雇用制度
④70歳迄の継続的な業務委託契約制度
⑤70歳迄の継続的に社会貢献事業に従事できる制度
70歳迄厚生年金に加入したら、年金はいくら増える?
会社に、70歳まで働いて、厚生年金に保険料を納めたら、いくら年金が増えるのでしょうか?
もちろん、収入額に応じて、保険料もことなり、当然、将来受け取る年金額も異なります。
例えば、月収15万円とした場合は、いくら増えるのでしょうか?
毎月収める保険料は、13,725円です。(本人負担分)
ボーナスなしとした場合、年額は、13,725円 ✕ 12ヶ月 = 164,700円 となります。
5年間で、 164,700円 ✕ 5年間 = 823,000円 です。
これに対して、年金額は年額で、51,921円増えることになります。
●計算式 15万円×5.769/1000×60カ月=5万1921円(年額)
年額5万1921円は高いか?安いか?
年間保険料(164,700円)に対して、年金増加額(51,921円)では、なんか損した気分になるかもしえません。
但し、厚生年金は終身年金です。亡くなるまで支給されます。
87歳以上生きていれば、5年間の保険料(823,000円)はもとが取れます。
2019年の厚生年金の平均月額支給額は146,162円だそうです。
146,621円に対して4,326円増えると考えれば、そこそこ大きいかもしれません。
なにより、65歳~70歳まで厚生年金制度に加入でるということは、その間、そこそこ元気に働けたといことになります。健康寿命の観点で考えれば大事なことです。
また、年金収入以外に安定的な給与収入が15万円程度あれば、その分(900万円)預貯金を取り崩すことなく5年間過ごせることになります。これは大きいです。
15万円 ✕ 12ヶ月 ✕ 5年間 = 900万円
もう一つ、65歳を過ぎたあたりから、通院・入院する機会も増えます。
保険料の安い健康保険にも加入でることになり、しかも配偶者など扶養者の分もまかなえます。これもメリットは大きいです。
などなど考えれば、少しでも長く働くことは、最善の老後対策だと思います。
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