リバースモゲージは、自宅を担保にして融資を受け、生存中は利息相当分のみ支払い、利用者の死亡後に自宅の売却により借入金を返済する仕組み。
今回開始する制度はこの仕組を活用し、区分所有者の専有部を担保にして共用部の修繕工事の修繕積立金を融資。高経年のマンションでは必要となる修繕工事が多くなり、費用を負担するために修繕積立金を値上げしたり、一時金を徴収する必要に迫られるます。しかし区分所有者の高齢化が進み必要な資金を捻出するのが難しい。この融資を活用することで、区分所有者は修繕積立金の負担が軽減され、管理組合は修繕工事のための費用を確保できる。
管理組合規約などの改定が必要
この融資を受けるには、資金使途や管理組合の会計処理等について、機構が定める融資条件に該当するよう、マンション管理規約の改定等が必要になります。
例えば
・融資金を修繕積立金の前払いとしてマンション管理組合が一括して代理受領する
・融資金を修繕積立金のみに充当する
・充当された修繕積立金について、共用部分リフォーム工事のために使用する
・退去等に伴い融資金を返済した場合でも、充当された修繕積立金は管理組合から返還されない
などです。このため、マンション管理規約の改定の合意形成に向けてマンション管理士などのサポートをうけつつ、十分な準備期間が必要なため、個々のマンション管理組合等への事前相談対応から開始される予定です。
制度開始後も事前相談の意見なども踏まえ、制度をブラッシュアップしていくとのことです。
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