長期優良住宅制度のことを知ってほしいし、認定を受ける準備を始めてみませんか?
長期優良住宅制度とは
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。
長期優良住宅の建築および維持保全の計画を作成して所管行政庁に申請することで、基準に適合する場合には認定を受けることができます。
新築についての認定制度は平成21年6月4日より、既存の住宅を増築・改築する場合の認定制度は平成28年4月1日より開始しています。
認定制度普及促進へ
国土交通省は制度の普及促進を目指して、2021年通常国会において認定制度見直しの改正案を提出するそうです。
戸建てに比べてマンションは認定が進んでいません。
全国に約5400万戸ある全住宅のうち、認定されているのは約2%の113万戸ですが、マンションなどの共同住宅はわずか2万戸(0.03%)でしかありません。
新築住宅においても11%ですが、マンションなど共同住宅は0.2%で、ほぼ機能していない状態です。
住戸単位から住棟単位に認定へ
新築分譲マンションの場合、現状では、マンションの住戸単位に認定取得する必要があり、100住戸あれば、区分所有者が決定する度に100回認定申請する必要があれます。
これを管理組合単位に1棟ずつ認定申請する仕組みに変更します
増改築なくても申請可能へ
現行制度では、新築か増改築時に認定するのが前提で、中古住宅は性能面で基準を満たしているだけでは認定を受けられなっかった。改正案では、長期使用に向けた維持保全計画を申請した上で性能基準を満たせば、増改築を伴わなくても認定可能な仕組みも新設します。
これにより、既存分譲マンションでも増改築なくても認定申請ができるようになります。
長期優良住宅認定のメリット
長寿命化に役立つリフォーム工事などを行う時には、工事費用の一部を補助金として受けることができたり、また長期優良住宅を取得する場合は、住宅ローンの金利引き下げを受けたり、住宅ローン減税の上限額が引き上げられたりします。
住宅市場における市場価値アップにつながります。
管理組合にとっては、地震保険料の割引も大きなメリットです。
今回の認定制度改定に合わせて、認定を受ける準備を始めてみることをお勧めします。
コメントをお書きください