限界マンション70代理事長の奮闘

マンションの老朽化と住人の高齢化=限界マンション

時折マスコミに取り上げられることのある「マンションの老朽化と住人の高齢化」の問題についてのNew-sPostseven記事-の抜粋です。

 

数年前より「限界マンション」という言葉はマンション問題に関わる人々の間では使われているキーワードです。

 

住人の半数以上が65歳以上の高齢者で、共同体としての機能が危機に瀕しているマンションを指しています。

 

関東近郊の限界マンションに住む70代管理組合理事長の奮闘と心境についてレポートされています。

 

エレベーターの保守点検もままならず、多くの人は賃貸として貸出ており、住人の半数以上は外国人で、文化の違いから騒音・ゴミ出しなどのマナー違反の問題も大変だそうです。

 

ゴミ集積所の案内も英語と中国語だそうです。

理事長の心境

日本のマンションの数は約665万戸、そして築40年超の古いマンションは約91.8万戸と総数の14%に及ぶ(令和元年末時点・国土交通省)。10年後には約213万戸、20年後には384万戸となる。

 

立地がよく資産価値を保つことが出来たマンションは建て替えられるかもしれないが、少子化と日本経済の衰退、そしてコロナ禍次第では組合長のマンションのような限界マンションが日本中で廃墟となり、やがてはスラム化するだろう。

 

移民政策の受け皿にこうしたマンションや団地を活用するという意見もあるし、すでに 千葉市美浜区や埼玉県川口市などは実質的な中国人だけの団地が誕生している。北海道に至っては千歳市、平取町、占冠村とあちこちに中国人村が誕生している。

 

後者は富裕層向けだが、日本の無為無策な住宅政策がいらぬ軋轢の火種となっている。それを抜きにしても、数百万戸のいずれ見捨てられるマンションの山をこの国はどうするつもりなのか。

 

今後、完全に手詰まりとなったこのようなマンションは、国や行政の積極的な介入も必要となってくるだろう。

 

私有財産の問題はあるが、このままでは事故や治安における大きな社会問題になりかねない。

 

築40年を過ぎたマンションが20年後に400万戸近くになる恐怖、倒壊とまでは言わないが、そんな廃墟が400万戸、将来的な移民の受け皿と言っても日本中に中国人団地に限らず移民村が生まれることに、現状多くの日本人のコンセンサスが得られないことは確かだろう。

 

限界マンションは高齢化と少子化、移民政策を進める日本の縮図だ。