もう一つの理由

現在大多数のマンションで採用されている理事長をはじめとした輪番制の理事会方式にはそもそも無理があり、結果として管理会社に丸投げとなってしまうマンション管理では、管理組合(区分所有者たち)は「損」をするだけで、老朽化と高齢化を急速に迎えるマンションは立ち行かなくなってくる。

 

そうならないためには、、専門家であるマンション管理士が管理者(理事長)となり「マンション管理士管理者方式」を採用するこで、管理組合の立場に立ち、管理会社等をコントロールすることで、「損」をしない、むしろ「得」をする。

 

とマンション管理会社に丸投げすることを考え直さなければならないと訴えていますが、実は、「マンション管理士管理者方式」を提案する理由にもう一つ大きな理由があります。

 

モンスター区分所有者の存在

私利私欲のために理不尽な要求を管理組合や管理会社にする人の存在です。

 

典型的なのが、管理費や修繕積立金を着服したりする人。

 

そこまでで無くても自分の利益になるように業者選定を行ったり、管理規約・細則変更を行ったりする人です。

 

例えば、行政によるゴミ収集では、毎日収集してくれないので、民間業者に外部委託して毎日ゴミ収集をしてもらうようにしようなどと、理事会なでで提案し、関係する業者に発注しようとする人、さらには、総会で可決されるように、多数派工作までしようとする人などです。

 

また、こんな例もあります。

 

自分の住戸の電気温水器が故障した理事長は、経年劣化も進んでおり修繕積立金で全戸交換しようと提案、本来専有部分の設備を修繕積立金で修繕するのはおかしな話なのですが、管理会社も全戸交換工事を受注できたら大きな売上となるので思惑が一致して事が進んでしまう。

 

えてして、このような人は5年も6年も理事長など理事会や専門委員会の役員などを行っており、「影」の実力者として存在し、管理会社も他の管理組合員も下手に争いごとに関わりたくないのですから、おかしいな思いつつも見過ごしてしまいます。

 

第三者の専門家

公正に物事を判断して、ダメなものはダメと言える、合理的な解決策を提示できる第三者の専門家が必要なのです。

 

これらの状況に対処できるのは、知識と経験を持ち合わせ、工事売上などに影響されることのないマンション管理士が最適です。