企業年金連合会は、厚生年金基金の短期加入者(10年未満)や解散した厚生年金基金の加入者や既にその基金から年金を受け取っていた人の加入記録や年金資産の移管を受けて年金を支給しているところです。
企業年金とは、企業が加入する年金で
厚生年金基金や適格退職年金、確定給付企業年金、確定拠出年金などの制度があります。
2007年9月に企業年金連合会が124万人分、金額で1,544億円分の未払い(請求漏れ)の年金があったことを明らかにしたという報道です。
実に10人3人が企業年金を請求漏れしていることになります。
企業年金も公的年金と同じく、請求しなければ支払われません。
短期加入者(10年未満)の場合、そもそも自分が厚生年金基金に加入していたかどうかも覚えていない方も多いのではないでしょうか?
私も短期加入者です。大学卒業後、勤務していた企業は厚生年金基金を設立していたため、厚生年金基金に加入していましたが、1年足らずで退職しました。
請求漏れの主因は住所変更
退職後、「厚生年金基金の加入員証」が送られてきて、その後企業年金連合会(当時は厚生年金基金連合会)から記録を引き継いだという通知が届きます。そして、年金受給権発生直前(60歳等)に年金裁定請求書などを送付しています。
但し、あて先不明で届かないケースが多いようです。
と言うのは退職後、住所変更した場合、企業年金連合会に連絡する人が非常に少ないことが原因のようです。
10年前の報道ですが、今も上記のような事情は基本的に変わっていません。
請求漏れの影響は、厚生年金の一部にも
企業年金連合会が支給する年金は、上乗せ部分に加えて厚生年金の一部(代行部分)も含まれています。
ですから、企業年金の請求漏れによって、本来受け取れるはずの厚生年金の一部分についても受け取れなくなってしまいます。
まずは、問合せを
私のように加入期間が極端に短い人は、年間1万円未満のわずかな年金額ですが、それでも10年、20年のスパンで見れば、数十万円になります。
幸い時効の問題はありません。請求し忘れていた部分についても、さかのぼって支給されます。
心当たりのある人は、企業年金連合会や勤務していた会社に確認してみましょう。