覚えておきたい保険用語

再調達価額と時価

 

再調達価額とは、現在住んでいる建物、または所有の家財と同等の物を新たに建築、あるいは購入するのに必要な金額のことを言います。

 

時価とは、再調達価額から、使用による消耗分を差し引いた金額をいいます。

保険期間

保険会社が保険契約により補償の責任を負う期間のことです。

最近のマンション総合保険では、「5年間」が主流となっています。

 

保険金

保険契約により補償される事故によって損害が生じた場合に、保険会社が被保険者に支払う金銭のことです。

 

保険金額

保険契約において設定する契約金額のことをいいます。

保険事故が発生した場合に、保険会社が支払う保険金の限度額となります。

その金額は、保険契約者と保険会社との契約によって定められます。

 

再調達価額で契約した時は、保険金額=再調達価額となります。

時価で契約した時は、時価を上限として任意の金額設定が可能です。

 

比例てん補契約

時価で契約する場合は、保険料を安くするために、時価額以下の保険金額で契約すること。

 

保険金 = 損害額 × (保険金額 ÷ 時価額)

保険料率

保険料を算出する上で用いる割合で、単位保険金額あたりの金額で表されています。

 

例えば、保険金額1,000円あたり1円の保険料であれば「1円」、または「1パーミル」と表現されることがあります。

 

 

満期返戻金

積立保険(貯蓄型保険)または月掛けの保険で、契約が満期まで有効に存続し、保険料の全額払込みが完了している場合、満期時に保険会社から保険契約者に支払われる金銭のことをいいます。

 

その金額は契約時に定められています。

 なお、保険の種類等により満期払戻(はらいもどし)金という場合があります。

 

免責

保険契約の申込みに際して、補償されない(保険金が支払われない)事項を定める場合がありますが、これを免責または免責事項といいます。

 

保険事故が発生しても、免責事項に該当する場合には補償されないので、注意が必要です。

 

免責金額

自己負担額のことです。

一定金額以下の小さな損害について、契約者または被保険者が自己負担するものとして設定する金額をいいます。

  

免責金額を超える損害については、保険金から免責金額を控除した金額を支払う方式と損害額の全額を支払う方式とがあります。

 

地震保険について

火災保険+地震保険

地震保険は単独では契約できません。

火災保険にセットして契約する必要があります。

なお、火災保険の契約期間の中途でも地震保険の契約ができます。

 

契約金額

地震保険の契約は、建物と家財のそれぞれで契約します。

契約金額は、火災保険の契約金額の30%~50%の範囲内です。

 

保険料と割引制度

保険料は、建物の構造と所在地により異なります。

また、建物の免震・耐震性能に応じた割引制度があります。

なお、2014年7月に保険料・割引率が改定されました

 

公共性の高い保険

地震保険は、「地震保険に関する法律」に基づき、政府と損害保険会社が共同で運営する公共性の高い保険です。

地震保険では、大地震による巨額の保険金の支払いに備えて政府がバックアップしています。