◎ペットの鳴き声
ワンちゃんの為にいつも窓を少し開けて外出していた共働きのご家庭。
ですが、夫婦がいる時は、一声も鳴かないのに、留守番が苦手ならしく、ずっと鳴き続ける声がマンション中に聞こえていました。
臨時総会の時に、遠慮がちにお話をされた入居者のクレームを管理会社担当者が先方に伝え、「窓を閉める」という事で問題は解決しました。ほんの少しの気遣いで解決した好事例です。
マンションのトラブルで一番多いのは、やはり騒音問題です。
非常に主観的な問題でもあり、当事者とっては深刻な問題で、加害者か、被害者のどちらかが引っ越すことで、問題が解決(?)するという悲しい結果に終わる場合も多いです。
相手の方にとっては、日常的な生活音と思っているものが意外と騒音となっている場合があります。
例えば、小さい子供の場合、歩幅が小さい為に普通に歩いているだけでも、階下の方にとっては、走り回っているように聞こえます。
フローリングや直貼りタイルの場合は、階下に足音が響いてしまう場合がありますので、スリッパを履いて普通に歩いている音が騒音になっている可能性もあるのです。
同じ「音」でも、得たいの知れない隣人から発生する「騒音」は、聞き流せなくても、よく知っている隣人から発生する「もの音」は聞き流せるものです。
事実、国土交通省の平成25年度マンション総合調査では、居住者間トラブルは、31戸以上のマンションで多く、30戸以下のマンションでは少なくなっています。
30戸以下となると顔見知りとなる可能性が大きくトラブル化する前に、コミュニケーションが円滑に進められ解決する。
また、限られた住民の中での生活ですのでルールを踏み外しにくい、ルール違反をすると特定されやすいとい気持ちから、入居者間でのマナーレベルが高くなるからと考えられます。
一方31戸以上のマンションでは、単身世帯・小さな子供のいる世帯、中高年世帯、高齢世帯と価値観も生活スタイルも異なる住民が多いと言うことで、同じマンションに住んでいても顔・名前も知らない方が多く、ルール違反に対しても「今回だけ」「誰がやったかわからないだろう」的な感覚で違反する方も多いからと思われます。
ワンちゃんの為にいつも窓を少し開けて外出していた共働きのご家庭。
ですが、夫婦がいる時は、一声も鳴かないのに、留守番が苦手ならしく、ずっと鳴き続ける声がマンション中に聞こえていました。
臨時総会の時に、遠慮がちにお話をされた入居者のクレームを管理会社担当者が先方に伝え、「窓を閉める」という事で問題は解決しました。ほんの少しの気遣いで解決した好事例です。
あるご夫婦は、入居時に上下階と同フロアのお部屋に全てご挨拶に廻り、子供がいる事や仕事で帰宅が遅くなる事などをの自らの事情を説明に回ったそうです。
名前も知らない子供だと腹が立つことも、知っている子供なら、しょうがいないと思うのが人情です。
声が大きく元気なお子さんですが、入居後数年たっても「うるさい!」と怒られることもないそうです。
まずは、ご挨拶から。より良いご近所付き合いの第一歩でかつ大きな一歩です。
但し、物理的な配慮も必要で、フローリングなどの床素材は特に響やすいため、カーペットを畳を敷いたり、小さな子供のいる場合は、防音効果のあるマットを引くなどで階下に響く音を減らす努力も必要です。
隣室と接している壁には、家具を置くことでかなりの音が吸収されます。特に本棚は大変効果的です。
リフォームでは、床材の選定に注意して下さい。
フローリングは、インテリア的にも美しく、衛生的で人気の床材ですが、振動音が響く床材です。
マンションによっては、特殊なフローリング材で衝撃音を吸収している場合もありますので、見た目は同じでも実際は全く違う床材であることもあります。
リフォーム前には、管理組合に事前確認する必要があります。
最も効果的なトラブル回避策は、「最初のご挨拶」です。
特に早朝・深夜に活動される方、小さな子供がいる方、ペットを飼っている方などは、先々トラブルを抱えない為に、上下階と両隣さらに、ななめ上下階の方にご挨拶することがポイントです。
生活音がトラブルとなる大きな原因は「正体のわからない異音を出す見ず知らずの隣人」に対する怒りや不安から起こります。
その音の原因が「学校からあの〇〇ちゃんが帰ってきたんやな」 「仕事から帰ってきて、ペットが喜んでいるんやな」などある程度推測できれば、人は寛容になれるものです。